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フロンターレ一筋の中村憲剛、かつて移籍を考えたことは「あった」

中村憲剛選手12月毎日更新 Q18 14年間、川崎フロンターレ一筋でプレーしてきましたが、移籍を考えたことはなかったのですか?

欧州に挑戦しなかったことに、後悔はない

 当時の心境としては、Jリーグでやれることはやったし、日本代表としてワールドカップに出場したこともあって、個人として、よりサッカーの本場と言いますか、厳しい環境に身を置いたほうがいいのかなとも考えていたんです。ちょうど、30歳になる年齢だったので、挑戦するならばラストチャンスかなと。もちろん、Jリーグでも成長はできますし、プレーヤーとして伸びることもできますけど、それまでとは異なる外の空気に触れることも、決して悪いことではないのかなという考えもありました。これも自分にとっての挑戦であり、チャレンジかなという気持ちですよね。

 ただ、若くないからこそ、欧州に行くのであれば、よりトップリーグであることが望ましかった。だから、これは新聞でも報道されていましたけど、2011年の冬にトルコのクラブからオファーがあったときには、この年齢でトルコでプレーするのは厳しいし、難しいとも思いました。

 あのとき、海外移籍を決断していたら、自分がどうなっていたかは誰にも分からないですよね。ただ、欧州に挑戦しなかったからといって、後悔するようなことはないですね。それはそれ、これはこれ。その後の自分自身が歩んできた道に全く後悔はありません。

明日の質問は…〈Q19 川崎フロンターレと言うと企画力。これまでで印象に残っているイベントは?(前編)〉です。

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中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


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